アルミニウム桁
 道路橋示方書の鋼桁の設計法に準じて設計・製作される 現状のアルミニウム桁 は,ウェブに水平補剛材および垂直補剛材をすみ肉溶接で接合することによって製作される. この製作法では,溶接によって熱影響部が強度低下を起こし,さらに大きな残留変形が発生するため,ウェブ厚の増大による軽量性の損失とコストアップが生じる. これに対処するために,T型の押出形材を 摩擦攪拌接合 により接合することにより,複数かつ等間隔に水平補剛材が配置されたアルミニウム桁( 等間隔水平補剛アルミニウム桁 )を考案した.
 道路橋示方書の鋼桁の設計法では,曲げ座屈に対して,曲げの圧縮側に配置された高々2本の水平補剛材で対処し,せん断座屈に対して,規定間隔以下で配置された垂直補剛材で対処している.等間隔水平補剛アルミニウム桁では,垂直補剛材を省略し,曲げ座屈とせん断座屈の両者に対して,複数かつ等間隔に配置された水平補剛材で対処している.形状が単純であるため,現状のアルミニウム桁に比べて,製作における省力化が図られ,残留変形が小さく,また,軽量化されたアルミニウム桁が実現できる.
 最初に 等間隔水平補剛桁を鋼で製作 し,その静的載荷試験を実施し,期待通りの耐荷力を有していることを確認した.次に 等間隔水平補剛桁をアルミニウムで製作 し,その静的載荷試験を実施した.現在,等間隔水平補剛アルミニウム桁の耐荷力算定式を開発している.